学科 【オンライン】20025.9.3
授業内容
- DTPとは?
- 画像解像度 ベクターデータとビットマップデータ
- 色調補正について
- 作品の立案
本日のツール
- 色調補正パネル
- レベル補正
- トーンカーブ
- 白黒
- アンシャープマスク
習得内容
※改めて得た情報を記載
※授業内資料抜粋
- DTPとは?
DTP = Desk Top Publishing
1980 年代に提唱された言葉で、「Desk Top=机上」、「Publishing =出版」の意味から、コンピュータを使った印刷物制作のことを言う。
■DM 制作のポイント
「写真」と「文字」を組み合わせても読みやすくする
色の組み合わせについて考えてみる。「フルカラー」と「ベタ塗り」DM作成では、IllustratorのアートボードにPhotoshopで作成した写真を載せてみる。
写真利用のメリットはフルカラーの表現が豊かになる事。現実世界の表現を取り入れてよりリアリティを持つことが可能になる。そこに、Illustratorで作成したロゴやピクトグラムやイラスト等をプラスする事により、より豊かな表現が可能になる。フルカラーの写真とベタ塗りの文字やイラストを組み合わせたときに「読みやすさ」や「見やすさ」を意識して、更に配色バランスを考える。
配色デザインを意識した作品を作成する。
■DM制作作業の流れ
- 写真
レタッチ・トリミング・色調補正 - 文字
最初はベタ塗り(白か黒) - 配色
1と2が出来たら、色々いじってみる
※入稿時時のデータは、画像はリンク配置ではなく埋め込みで提出
■塗足し
デザインとして印刷物の端まで写真や色を入れる場合は、断裁がずれた時のために、仕上がり線よりはみ出した状態で画像をレイアウトする必要がある。このはみ出した部分を「塗り足し」(裁ちしろ)と呼ぶ。
■用紙サイズ
DMサイズは100mm×148mm

- 画像解像度 ベクターデータとビットマップデータ
■解像度
1inch(2.54cm)あたりの画素数のことを解像度と呼ぶ。解像度が高いほどキレイに印刷される。
単位は、Photoshop で使われているようなデータの解像度はppi(pixels/inch)、プリンタの印刷解像度はdpi (dots/inch) を用いますが、ドットもピクセルもほとんど同じものとしてとらえてdpi が一般に使われている。
一般的印刷物の解像度は300~350dpi です。この値を基準にするとA4 は300dpi で2480px ×3508px、A1 は300dpi で7016px × 9933px となり、出力する印刷サイズから必要となる画像サイズがわかる。ただし、ポスターなどの大判のものは、手にとって見る書籍やフライヤーと異なり遠目から見るものであるので、200dpi 程度かそれ以下で制作される場合もある。また、300dpi 以上の高解像度データで印刷しても、印刷機が対応していなければ処理が重くなるだけでそれ以上キレイに印刷されない。実際の印刷物の画質は、データ上の解像度だけでなく、印刷機の性能や紙質にも依存する「線数」が影響する。

- 色調補正について
■色の再現性の違い
RGB とCMYK の大きな違いは、表現方法が根本的に異なっているので表現できる色
域が異なるところ。色域が広いのはRGB の方で、CMYK はRGB の表現される一部の色を再現できない。
したがって、RGB カラーをそのまま印刷で使うことはできない。蛍光色は、絵の具では再現できないのと同じ
原理。
デジカメで撮影した写真画像も、PC などのモニター上では鮮やかな色彩表現が可能だが、印刷する為にCMYK に変換すると、RGB 色域の色は、CMYK が表現できる最も近い色に置き換わり、結果としてRGB でしか表現できない鮮やかな色彩はくすんだ色になってしまう場合がある。
▢プロファイル変換
プロファイル変換でRGBからCMYKへの変換を行い別名保存する。この方法で変換すると比較的くすみが少なく変換できる。


■色の3属性
一般に人間の色の認識の仕方には、心理的に三つの属性があると言われている。青とか赤とかいう“色合い”を示
す「色相」、色の“明るさ”を示す「明度」、および色の鮮やかさを示す「彩度」のことで、これらを色の心理的三属性と呼ぶ。
3つの属性を組み合わせることによって色が決まる。
■トーン(色調)
色の三属性の組み合わせで、明度と彩度が似ている色を集めてグループ化したものをトーンと呼ぶ。トーンを基準に配色を考えると表現したいイメージを伝えやすくなったり、まとまりのある色使いができるようになる。
■グラデーション
色の3属性を意識して、「陰影」なのか「柄」なのかをしっかり使い分ける。
例えばリンゴの「陰影」「柄」は

■Photoshopでの各色調補正パネルの出し方

ZOOM授業画面抜粋
■レベル補正
レベル補正とは、画像内のピクセルが各階調にどのように分布しているのかを示しています。横軸が0~255の明るさの階調、縦軸が明るさごとのピクセル数を表したもの。
スポイトで画像の中で一番黒いところ、一番白いところを選択。


■参考サイト
「レベル補正」を使ったプロフェッショナルな色調補正 …
■トーンカーブ
トーンカーブの補正では、画像の色調の範囲全体に配置されたポイントを補正する。画像の色調は、最初は
直線の対角線としてグラフに表示される。RGB 画像を調整する場合、グラフの右上の領域はハイライトを表
し、左下の領域はシャドウを表す。


■参考サイト
https://shuffle.genkosha.com/software/photoshop_navi/color/8400.html
■白黒
[白黒]とは、カラー画像を「白黒」画像に変換する機能。 色の系統別に詳細な設定ができるので、素材に
応じた「モノクロ」表現の幅が広がる。


■アンシャープマスク
※これはフィルター機能。
「アンシャープマスク」は、画像内の個々のピクセルの周囲にある、異なる色情報を持ったピクセルを検索して、
指定した量だけピクセルのコントラストを高めるフィルタ。
Photoshopのメニューバーのフィルター→シャープ→アンシャープを選択

■色調補正の手順(一例)
1.陰影の調整
写真全体の「一番白い」部分から「一番黒い」部分の調整を行います。
「クリッピングマスク」を使って行う場合が多い時もある。
▢主に扱うツール
・レベル補正
・トーンカーブ
▢ワンポイントアドバイス!
イメージとしては、写真全体の一番明るいところ(白い箇所)と一番くらいところ(黒い箇所)を設定する事で
写真全体がハッキリする感じになる。
自動補正も便利だが、直感的に操作できるようになるとより高度な補正が出来るようになる。
2.色味の調整
色味の調整です。柄と言ったら解り易いでしょうか。
「レイヤーマスク」や「ベクトルマスク」を利用して部分的に行う事も必要になるでしょう。
▢主に扱うツール
・色相・彩度
・カラーバランス
・白黒
▢ワンポイントアドバイス!
イメージとしては、写真の色味自体を変更する補正。
撮影時に環境の影響(反射とか)を受けて部分的に補正する事も必要な場合がある。
様々な色味に補正する事も出来るので、これも自在に操る事が出来るようになると良い。
3.鮮明度の調整
画像の鮮明さを調整。
写真全体(カンバス)に使う場合が多いので、レイヤーの上位に配置する事が多い。
※アンシャープマスクは画像のレイヤーそのものに適用。
▢主に扱うツール
・明るさ・コントラスト
・アンシャープマスク
▢ワンポイントアドバイス!
イメージとしては、最後のひと手間として行う。
複数の写真を合成する場合などは、特にこの補正を行うとより自然な形で合成写真を作成する事が出来る。
また、アンシャープマスク等は、良く見ないと変化は解らないくらいの微調整として行うと良い。
■おススメの色調補正の手順
1.明るさ・コントラスト
(素材写真の明るさを調整し、コントラストをくっきりさせる)
2.レベル補正やトーンカーブ
(素材写真の一番黒い箇所と白い箇所を設定する)
3.色相・彩度やカラーバランスや白黒
(素材写真の色味を変更する)
4.アンシャープマスクで仕上げ
※部分的に調整する場合は、レイヤーマスク(選択範囲)を併用
■HSBとは?
HSB(Hue,Saturation,Brightness)とは、色を定義する方式の一つ。
色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Brightness)の3つの要素。 RGBやCMYKと並んでカラーモデルの選択肢の一つとなっている。
HSBとは、ずばり色の三属性
色の三属性。それは、色相・彩度・明度。色相は、いわゆる色味のことで、赤い、あるいは青みがかった、などと表現する色味。
彩度は、鮮やかさ。明度は明るさ。
色相・彩度・明度 、 Hue・Saturation・Brightnessの頭文字で、HSB。
つまりHSBカラーモデルでは色の三属性を利用できる。
ある色をCMYKカラーモデルで作って、それなりに良いんだけどもう少し鮮やかにしたいなと思ったとする。
そんなとき、Cの割り合いを増やすかMなのか、いやYを減らすべきか、と試行錯誤したあげく色味が変わってしまうので、このようなときにカラーモデルをHSBに切り替えて、Sの値だけ大きくしてあげれば良い。
彩度だけ上がって色味は変化しない。
全体のトーンを揃えるためにもひとつのデザイン面に、いくつかの色を使いたい。
でも全体的なトーン(色調)が揃わなくて難しい…。
そんなときにもHSBを利用する。
色相が違う複数の色の、彩度と明度は同じ値に設定しておけばトーンを揃えることができる。
- 作品の立案
■DMの立案
▢ターゲット
小学生から中学生
▢DMの目的
ハロウインに関連した文房具、雑貨商品のSALEのお知らせ
▢DMの要素
ハロウイングッズSALE
▢DMの特典
来店時のお菓子配布
▢ラフスケッチ
