学科【オンライン】2025.10.14
授業内容
- インバウンドとは?
- WEBデザインとインバウンド
- PCスペックについて
- 本日のまとめ
習得内容
- インバウンドとは?
英語の「Inbound」で、「外から中に入る」という意味です。旅行業界では、外国人が日本を訪れることを指し、訪日外国人旅行とも呼ばれる。背景として近年、日本のインバウンドは大幅に増加しており、日本の経済に大きな
影響を与えている。これは、円安やビザ緩和などの要因に加え、日本の文化や食への関心の高まりなどが背景にある。
インバウンドの増加は、観光業だけでなく、小売業、飲食業など、幅広い産業に波及効果をもたらしている。一方で、インバウンド増加に伴う課題も指摘されており、観光地での混雑やマナー問題などが挙げられる。
国の経済対策としてもインバウンド需要は期待されているため、今後インバウンド関連の企業、業種は成長の可能性がある。
■インバウンドデザインの具体例
・観光案内サイン ・・・・ 多言語対応、視認性の高いデザイン、地域の特色を活かしたデザインなど
・ウェブサイト ・・・・多言語化、SEO対策、スマートフォン対応、アクセシビリティ
・パッケージデザイン・・・・外国人にも分かりやすいデザイン、日本の伝統的なデザインを取り入れたデザイン
・店舗デザイン ・・・・多言語メニュー、外国人向けのサービス案内、日本の雰囲気を演出したデザイン
- WEBデザインとインバウンド
■デザイナーやクリエイターが押さえておくポイント!
▢各国の文化や習慣の理解
▲言語
日本語だけでなく、主要な観光客の国々の言語(英語、中国語、韓国語など)の基本的なフレーズや表記方法を理解しておくことが大切。
▲宗教
各国の宗教的な背景や禁忌事項を把握し、宗教に配慮したデザインを作成しよう。
▲価値観
各国の美意識やデザインに対する価値観は様々。シンプルで洗練されたデザインが好まれる国もあれば、華やかで目立つデザインが好まれる国もある。
▲ジェスチャー
各国で同じジェスチャーでも意味が異なる場合があります。デザインにジェスチャーを取り入れる際は注意が必要。
▢訪日外国人観光客のニーズ
▲情報収集
訪日外国人観光客は、事前にインターネットで情報を収集することが一般的。そのため、ウェブサイトやSNSでの情報発信が重要になる。
▲多言語対応
ウェブサイトや案内表示などは、多言語対応が必須です。Google翻訳だけでなく、専門の翻訳業者に依頼することも検討しよう。
▲視覚的な情報
写真やイラストを多用することで、言葉の壁を越えて情報を伝えることができる。
▲ユニバーサルデザイン
車椅子の方や視覚障害者の方など、誰もが利用しやすいデザインを心がけよう。
▢日本の文化や魅力の伝達
▲日本の伝統文化
着物、茶道、書道など、日本の伝統文化に興味を持つ外国人は多いです。これらの要素を取り入れたデザインは、日本らしさをアピールできる。
▲食文化
日本食は世界的に人気があります。食に関するデザインは、食欲をそそるだけでなく、日本の文化を伝えることができる。
▲季節感
日本の四季は、外国人に大きな魅力を感じさせる要素の一つです。季節感を表現したデザインは、日本の美しさを伝えることができる。
▢その他
▲最新のトレンド
インバウンドに関する最新のトレンドや情報を常に把握しておくことが大切。
▲地域の特徴
各地域の文化や観光資源に合わせたデザインを作成しよう。
▲多様な意見の収集
実際に訪日外国人観光客に意見を聞いたり、専門家の意見を参考にしたりすることも重要。
■インバウンドデザインのポイント!
インバウント向け企業の増加や世界に向けたコンテンツ作成は時代のトレンドだと認識しておこう!
・シンプルで分かりやすいデザイン
・多文化理解に基づいたデザイン
・日本の魅力を伝えるデザイン
インバウンドデザインは、単に言葉を変えるだけでなく、文化や価値観を理解し、多様な人々に配慮することが重要。これらの情報を参考に、魅力的なインバウンドデザインを作成しよう。
■ウェブサイトの多言語化ツール
▢WOVN.io:
ボタン一つでウェブサイトを多言語化できる手軽さが特徴。翻訳品質が高く、SEOにも強い点が評価されている。
▢Google翻訳:
無料で利用できるため、小規模なウェブサイトに適している。翻訳品質は一定ですが、専門用語やニュアンスが正しく伝わらな場合もある。
▢Microsoft Translator:
Office製品との連携がスムーズに行える点が特徴。ウェブサイトだけでなく、ドキュメントの翻訳にも利用できる。
▢Ameba Ownd:
無料のブログ作成ツールで、多言語化機能が標準で搭載されている。初心者でも簡単にウェブサイトを作成できる。
■アプリの多言語化ツール
▢Localazy:
アプリの多言語化に特化したプラットフォーム。翻訳管理やローカライゼーションを効率的に行える。
▢OneSky:
アプリだけでなく、ゲームやウェブサイトの多言語化にも対応している。翻訳メモリ機能により、翻訳作業の効率化が可能。
■印刷物の多言語化サービス
▢翻訳会社:
専門的な翻訳が必要な場合、翻訳会社に依頼することで高品質な翻訳を得られる。技術的な文書やマーケティング資料などの翻訳に適している。
▢DTPサービス:
翻訳された文章をレイアウトし、印刷物に仕上げるサービス。多言語対応のパンフレットやカタログの作成に利用できる。
▢翻訳メモリツール:
一度翻訳した文章を記憶し、次回以降の翻訳に活用することで、作業効率を向上できる。
▢用語集作成ツール:
専門用語や製品名などを統一的に管理し、翻訳の品質を向上。
▢機械学習翻訳:
人工知能を用いて、より自然な翻訳を実現する技術。
■ツールの選定のポイント
▢予算: 無料ツールから高機能な有料ツールまで、幅広い価格帯のツールがある。
▢翻訳品質: 専門用語やニュアンスを正確に翻訳できることが重要。
▢操作性: 簡単に操作できるツールを選ぶことで、作業効率を向上できる。
▢対応言語: 翻訳したい言語に対応しているかを確認しよう。
▢連携機能: 他のツールとの連携機能があるか、確認しましょう。
- PCスペックについて
■PCスペックのポイントは4つ
①CPU・・・パソコンの頭脳
Windowsであれば「 Corei3 Corei5 Corei7 AMD」 Macなら「M1チップ M2チップ M4チップ」など
CPUの性能によって、コンピューターの動作速度や処理能力が大きく変わる。
▢CPUの性能を決める要素
▲クロック数:
1秒間に何回動作できるかを示す数値で、数値が大きいほど高速に処理できます。
▲コア数:
CPU内に搭載されている処理ユニットの数で、コア数が多いほど複数の作業を同時に処理できます。
▲スレッド数:
コアが同時に処理できるタスクの数を示します。
▲キャッシュメモリ:
CPUの近くに設置された高速なメモリで、頻繁にアクセスされるデータを一時的に保存し、処理速度を向上させます。
②メモリ(RAM)・・・作業の保存場所、コンピューターの「作業台」のようなもの
8GBとか16GBなど
※Adobeのソフトの推奨は8GB(Adobeホームページで確認できる)
計算の途中結果や、現在開いているアプリのデータなどを一時的に保存
▢特性
▲揮発性:
電源が切れると、保存されていたデータは消えてしまう。
▲高速アクセス:
CPUは、メモリに保存されたデータに非常に高速にアクセスできる。
▲容量:
メモリの容量が大きいほど、一度に多くのデータを処理でき、複数のアプリを同時に開いても快適に動作する。
▢メモリの種類
DRAM: デスクトップパソコンやノートパソコンで一般的に使用されているメモリです。
SRAM: 高速なメモリで、キャッシュメモリなどに使われます。
③ストレージ(HDD、SSD)・・・データの保存場所
ストレージとは、コンピューターでデータを保存しておくための装置のこと。一般的に、ハードディスクドライブ(HDD)やソリッドステートドライブ(SSD)が代表的なストレージ装置として知られている。
HDDよりSSDの方が性能とか耐久性とかが良いので最近はSSDのほうがおススメ。
最近のノートパソコンはほぼSSDを使用
▢HDD(ハードディスクドライブ)
▲仕組み:
磁気ディスクを高速回転させ、その表面にデータを磁気で記録する。
▲特徴:
大容量のデータを比較的安価に保存できる。回転する部品があるため、SSDに比べて動作音が大きい。衝撃に弱く、故障しやすい可能性がある。
▲用途:
大量のデータを保存するのに適している。例えば、動画や写真、音楽などのメディアライブラリ、バックアップデータなどを保存するのに使われる。
▢SSD(ソリッドステートドライブ)
▲仕組み:
半導体メモリを使用してデータを保存。
▲特徴:
HDDに比べて高速で、データの読み書きが速い。動作音が静かで、消費電力が少ない。衝撃に強く、耐久性が高い。価格はHDDに比べて高価。
▲用途:
OSやアプリケーションのインストール、頻繁にアクセスするデータの保存に適しています。高速な動作を求められる用途に最適。
④GPU(グラフィックボード)・・・映像処理の専門家
GPUは、画像処理を高速に行うために不可欠なパーツ
映像の滑らかな表示を可能にする。
▢CPUとの違い
▲CPU(中央処理装置)
コンピューター全体の動作を制御し、様々な種類の計算をこなす汎用的なプロセッサ。画像の処理もできるがGPUに比べると劣る。
▲GPU
画像処理に特化したプロセッサであり、大量の単純な計算を高速に処理することに長けています。
▢GPUが必要な場面
▲ゲーム:
高画質で滑らかなゲームプレイを楽しむために、高性能なGPUが必要です。
▲動画編集:
4K動画などの高解像度動画をスムーズに編集するためには、GPUの処理能力が求められます。
▲3Dモデリング:
複雑な3Dモデルをリアルタイムで表示したり、レンダリングしたりするために、GPUの性能が重要です。
▲AI・ディープラーニング:
大量のデータを処理し、学習を行うために、GPUの並列処理能力が活用されます。
■スペック確認方法
Windowsマーク→設定→システム→バージョン情報