学科【オンライン】2025.10.10
授業内容
- 求人応募について
- 「人材紹介」や「人材派遣」について
- 求人応募に向けて
- 本日のまとめ
習得内容
- 求人応募について
■履歴書や職務経歴書作成
履歴書(現在)職務経歴書(過去)を作成すると自己分析がある程度見えてくる。次は未来の話、企業の分析。企業の分析は市場分析や総務省統計局の労働力調査(詳細集計)などがあるがこの作業は大変な為、「人材紹介」や「人材派遣」を利用するのも一つの手段といえる。
- 「人材紹介」や「人材派遣」について
■人材紹介会社とは?
人材紹介会社とは厚生労働大臣から許可を受けた「有料職業紹介所」のこと。採用したい企業と働きたい転職希望者のマッチング(仲介)を行い、両者の雇用契約成立をサポートするサービスを提供している。
人材紹介会社の役割はマッチングから選考のサポートまでで、雇用契約は企業と転職希望者との間で結ばれるため、採用活動を支援すサービスという位置づけ。
■人材派遣会社とは?
人材派遣会社とは、厚生労働大臣から許可を得た「労働者派遣事業」を行う会社のこと。大きな特徴は、雇用契約を人材派遣会社と労働者が結ぶこと。
人材派遣会社は業務を委託された企業に対し、派遣スタッフとして労働者を派遣し、派遣先企業の指揮命令のもと業務を遂行するサービスを提供。労働者(以下派遣スタッフ)の労働時間などは「労働者派遣法」によって厳しく決められている。
■ハローワークとは?
ハローワーク(公共職業安定所)は、仕事をお探しの方や求人事業主の方に対して、さまざまなサービスを無償で提供する、国(厚生労働省)が運営する総合的雇用サービス機関。
■人材紹介会社と人材派遣会社の違い

※サービス利用料は人材会社、人材派遣会社が企業に対して請求する料金
■サービス内容
▢人材紹介会社
代行業務の例
・求人票の作成
・採用要件に合致する応募者の人選および推薦
・面接日程の調整
・応募者への合否連絡
・給与などの条件交渉
▢人材派遣会社
代行業務の例
・派遣先に適した人材の選定
・派遣スタッフの管理
・派遣スタッフへの賃金の支払い
■雇用契約による違い
▢人材紹介会社を利用した場合の雇用契約
人材紹介会社が提供するサービスでは、企業と転職希望者が直接雇用契約を結ぶので、長期の雇用が前提です。就業規則も企業のものが適用される。労働時間や休日、残業に関することも企業と雇用者の契約内容に準ずる。
▢人材派遣会社を利用した場合の雇用契約
人材派遣会社が提供するサービスでは、人材派遣会社と派遣スタッフが雇用契約を結ぶため、企業と派遣スタッとの間に雇用契約はない。就業規則は人材派遣会社のものが適用される。そのため、派遣スタッフと企業の間に指揮命令関係があっても、勝手に労働条件を変えることは許されない。その場合は、人材派遣会社との契約の際に派遣スタッフの労働条件について話し合う必要がある。
また、派遣スタッフの勤務期間に関しても企業が自由に決められるわけではない。労働者派遣法により同一労働者を派遣できる上限期間が定められているので、上限期間を超えて働いてもらうことはできない。
■メリット
▢人材紹介会社を利用するメリット
・帰属意識が高まる
・中長期的な人材育成
・ノウハウの蓄積、技術力の向上
・長期の雇用
▢人材派遣会社を利用するメリット
・特定の(指定の)期間だけ業務を依頼することができる
・教育にかかる研修コストの削減
・募集期間を短縮できる
・辞めやすい
・技術力を上げられる
▢ハローワークを利用するメリット
・求人を出す企業側がお金がかからない為、採用される確率は高くなる可能性がある
■アルバイトとパートの違い
「アルバイト」と「パート」に法律上の違いはなく、どちらも「パートタイム労働者」に分類される。 募集する企業側が慣習で使い分けているに過ぎず、呼び方が違うのはそれぞれの語源と背景が違うため。
- 求人応募に向けて
■好意的な転職
・転職理由が明確である
・転職回数は多くても、それぞれの在籍年数は3年以上である(理想は5年)
・専門的なスキルや能力を持っている
■転職準備
▢履歴書
▢職務経歴書
▢ポートフォリオ
人材紹介会社等に登録の時は、ポートフォリオサイトのトップページのURLを提出しておこう。
※各企業に応募する時に個別のページ(固定ページ)のURLが用意できるように準備しておく。
(最悪トップページでも応募出来るようにトップページも整えておこう。)
▢こまめな情報収集
・気になる企業の情報収集
・エージェントとの情報交換
・カジュアル面談など
■思い切った転職や、未経験からの転職
キャリアを階段式に登ることを意識する。

■自分の強みを明確にしておく
▢広告・マーケティングに強い
・LP(ランディングページ)デザインが得意
・各商材に合わせたLP構成の提案
・成果につなげるバナーデザイン(ランディングページ)およびその提案
・LPO・効果検証
・各種広告ガイドラインに詳しい
・SEOに詳しい、内部施策の経験あり
▢企業サイト制作に強い
・受託制作のフローの理解
・コンセプト・ブランド設計からの提案力
・情報設計・デザインカ
・フロントエンドの知識、組み込み
・制作を1人でも回せる
▢EC業界に強い
・ECサイトのCMSに詳しい (カスタマイズ経験が豊富)
・キャンペーンやセールに合わせたプロモーション施策
・デザインでの解決方法に詳しい
・業界・ルールに詳しい
・ECサイト運用やECマーケティングに詳しい
・商材に合わせたデザイン提案力
▢サービス・プロダクトに強い
・システム繋ぎこみの理解
・要件定義/情報設計
・WF制作
・サービス改善や品質チェック、効果測定
・コミュニケーション能力
・エンジニアとの協業経験
などのように明確にしておくと、エージェントが判断しやすくなったり当然、企業の採用担当も人材の能力が理解しやすくなる。
■スキル
なんのソフトをどういう目的でどこまで使えるかを明確にしておく。
▢編集ソフトウェア Adobe Photoshop, Adobe Illustrator, Adobe XD, Figmaなど
▢動画編集ソフト Adobe Premiere Pro. Adobe After Effectsなど
▢HTML編集ソフト Visual Studio Code, Adobe Dreamweaverなど
▢プログラミング JavaScript(jQuery, Vue.js. Nuxt.js). PHP(Laravel), Ruby, Perl, Pythonなど
▢CMS ECサイト系CMS WordPress, Movable Type, EC-CUBEなど
▢データ転送ソフト FileZilla, FFFTP. WinSCPなど
■今後チャレンジしたい領域を整理
転職で「手に入れたい実績」から考えてみよう。例えば

■得意領域と挑戦したい領域の整理
・自分はどの領域に強いのか?
・自分のどの領域のスキルが強いのか?
・今後はどの領域に挑戦したいのか?
■志望企業の情報を調べてみよう
▢調べる内容
●営業収益や売上の推移など
●経営陣の事業姿勢・企業理念など
●組織運営の安定・離職率など
●時代のニーズへの対応 など
●主要取引先など
●デザイナーの役割や立ち位置は?
●経営陣にデザイン理解があるか?
●昇進や評価基準などは?
●会社の雰囲気や環境は?
●そもそもどんな社風?
▢調べる方法
▲ネットで調べる
・コーポレートサイトやプレスリリースを見る
・会社ブログやSNSを見る
・その他の媒体の取材を見る
・インタビュー記事等を見る
▲中の人の話を聞く
・外部向けイベントや勉強会等に参加してみる
・カジュアル面談に参加してみる
・各種SNSで会話に参加してみる
・知り合いの紹介に参加してみる
■応募の際の注意点
採用担当者「こんな人物を求めていた!」と思わせる事が大事!
・自分の経験を色々知ってもらう
・経験から企業にとって役立つであろう技術を知ってもらう
・求人票にある条件を出来る事を知ってもらう
多くの技術をアピールするよりも、求められている業務内容に沿う実績を伝えることを優先的に掲載
▢履歴書の注意点
・写真の印象は良いか
・誤字脱字
・表記やフォントの統一
・和暦と西暦の混在
・(株)等の路字禁止
・文章のバランスは問題ないか(書き込みすぎ・少なすぎ)
▢職務経歴書の注意点
▲具体的な内容を伝える
・実務で解決した内容
・目標に対する結果
・数字での根拠
▲経験内容の強みを伝える
・成果を達成するために実施した創意工夫を伝える
・肩書や役職を伝える
・経験を数字を伝える
▲志望企業に響くポイントはあるか?
・企業の欲しい人物像を意識して内容か?
・企業にアピールできそうな箇所は目立たせてるか?
・企業が可能性を感じれる内容があるのか?
▲その他に気を付ける箇所
・全体の読みやすさ
・バランス調整(改行や行間など)
・クリエイティブな要素を盛り込んでもよい
■ポートフォリオに掲載する内容
(良い例)1(プロフィール) : 8(制作物とその制作過程) : 1(業界への熱量)
■ポートフォリオ作成の全体の流れ
応募する企業用のWebページ(固定ページ)を作成しよう。
※応募する企業によっては紙のポートフォリオの用意も効果的。
1 掲載内容をリストアップ
2.メインの作品・コンテンツを決める
3.作品概要を深堀りする
4.掲載するビジュアルを整える
5.全体を俯瞰して見直す
6.フィードバックをもらう
▢ポイント
一人で作成したポートフォリオは主観に偏ってしまうため、第三者からのフィードバックはできる限り受けるようにしてみよう。
■ポートフォリオの項目一例
▢作品について
・作品タイトル
・URL
・制作時期 期間
・企画意図(実務ならクライアントについて)
・要望(目的は何なのか?)
・制作前課題
▢制作のポイント
・意図
・ポイント
・プロセス
・問題とその解決策
・結果どうなったか
▢案件へのかかわり方
・どの部分で担当したか(職種・担当内容)
・この案件の中で経験したこと
・使用ツール
・制作した人数
▢評価と過程
・Before→After(初稿からブラッシュアップ後)
・制作のプロセス
・依頼者からの評価(定性的・定量的)
■応募の際の注意点
▢ポートフォリオの制作時の注意点
1.作品のディスクリプション(説明)が大事
2.誤字脱字
3.画像の粗さ
4.PDFで作る場合のポートフォリオデータの重さ
5.画像を配置する際も注意 (がたがたにならないように)
▲ポイント
ディスクリプションが大事といっても書きすぎてまとまっていない印象を与えるのもNG
- 本日のまとめ
■まとめ
面接に呼んでいただける書類を作成する!
面接に呼んでいただいたら「何で呼んでいただけましたか?」と各書類の狙いが上手くいっているか確認してみよう。
- 1.現在・過去・未来しっかりまとめて伝える
- ブラッシュアップの重要性
- 言語化の大切さ