学科【オンライン】2025.11.10
授業内容
- マーケティング活動と就職活動
- 業界の就職面接について
- 面接対策と生成AI活用術
- 本日のまとめ
習得内容
- マーケティング活動と就職活動
就職活動は自分を売り込む活動なので、マーケティングの要素を多く含んでいる。就職活動がうまくできれば、マーケティングも得意といえる。
マーケティングとは具体的には、以下のプロセスが含まれる。
- 市場調査
- 商品開発
- 広告宣伝
- 販売促進
- 営業
- 販売
- 販売後のサポート
■就職活動におけるマーケティングプロセス
▢市場調査
・ネットなどの様々な媒体で求人検索し内容確認や調べたりする
・人材紹介会社や人材派遣会社と接触し相談やアドバイス等の支援を受ける
・説明会やセミナー等に参加して情報の収集してみる
▢商品開発
・自己紹介のための「履歴書」
・自身の実績を明確にする「職務経歴書」
・自己アピールのための作品や技術証明「ポートフォリオ」
※応募する企業が求めている作品、自分の強みをアピールできる内容につくる
▢広告宣伝
・人材紹介会社への登録や応募
・人材派遣会社への登録や応募
・その他求人媒体への登録や応募
▢販売促進
・自身の求職活動
・訓練校での活動
・その他各求人媒体での支援を受ける活動
▢営業
・応募書類(提案書)
・メールやお電話でのやり取り(交渉やアポ取り)
※メールのルールは企業により違うため、応募企業にあわせていくこと
・面接(プレゼンテーション)
※面接は対面でできるのなら対面がおすすめ。
▢販売
・自身の技術提供 何ができて、何ができないのか
・自身の時間提供 〇日〇時間働けるのか
・自身の思想提供 会社の方針に合うのかなど
▢販売後のサポート
・内定から勤務
・契約年数や勤務時間
・雇用形態
- 業界の就職面接について
Webポートフォリオの作成に注力するWebデザイナーは、どうしても紙ポートフォリオの作成が後回しになってしまうこともある。しかし、いざ転職を考える際は、しっかりと紙ポートフォリオの「必要性を認識」し、作成に着手することをおすすめする。
よく会議などで見られるような、「なかなかPCが起動しない…」「あれ、プロジェクターが上手く写らない」「後ほど、メールにて送ります」のような時間のロスやツールの操作などに、面接担当者の注意力が削がれることは、非常にもったいない。これらのように、紙ポートフォリオは、何よりも「会話のリズムを途切らせる心配がなく集中できる」という強みがある。当たり前のように聞こえるかもしれないが、緊張感の漂う面接現場では、これは非常に重要なことであり、これを「徹底」するだけでも、他の応募者よりもスムーズに面接を進めることができるでしょう。
■紙ポートフォリオ作成のためのコツと押さえるべき基本
5~6ページ程度でも良い。
▢インパクトを大切にしよう -紙ポートフォリオ作成のコツ
紙ポートフォリオを採用担当者に見てもらえるのは、面接の際のごく限られた時間であることを強く認識しましよう。忙しい採用担当者は、あなたに質問しながら、紙ポートフォリオをパラパラとめくり、何十冊、あるいは何百冊といった多くの応募者の紙ポートフォリオを眺めていると考えられる。その為、採用担当者の手を止めさせ、あなたに興味を持ってもらうためには、それなりのインパクトが必要。
自由にリンクをたどれるWebと違って、紙ポートフォリオは「表紙からページを順にめくる」ということを前提に作られている。したがって、できるだけビジュアルインパクトの強い作品を紙ポートフォリオの冒頭に載せよう。作品に対する自信とは別に、「最初に強いインパクトを与え、後に続く全体をじっくり見てもらえるようにする」という構成は、紙ポートフォリオならではの作成のコツとも言える。
▢レイアウトのルールを統一しよう -紙ポートフォリオ作成の基本
そして紙ポートフォリオの一番基本的な部分、レイアウト。各作品に添付するデータ(クライアント名、制作時間、制作環境など)の配置のルールは、必ず統一しよう。デザイナーの皆さまにとっては、基本的なことかもしれないが、その方が採用担当者にとってわかりやすく、短時間で必要な情報を得たり、他の作品と比較したりするのに適していることは間違いない。再度確認し、調整していこう。
■ポートフォリオを作る5つの要素
※1~3を1ページ、長くても見開きで記載する
1.自己紹介・プロフィール
・主な記載事項・これまで経験した業務やポジション
・特筆すべき実績や受賞歴・クリエイターとしてのこだわり、信念、得意分野
・スキルアップのために実践している行動
履歴書、職務経歴書に記載した内容でもポートフォリオを見る部署は履歴書、職務経歴書を見ていない場合もある為、同じないようでも必ず記載する。
2.スキルレベル
・使用可能ツール
・言語の使用歴
・使用可能ツール
・言語の使用頻度
・使用可能ツール
・言語のスキルレベル
3.将来のビジョン
これからあなたが目指したい将来の方向性などクリエイターとして目指している将来像、そのためにどのようなスキルを身に付けていきたいかなどを記載する。応募企業で必要とされるであろう人物像や、応募職種で身に付くスキルがピックアップされていると評価を得やすくなるはず。3年後、5年後のビジョンを考える。
4.作品紹介
作品ごとのディスクリプション(作品説明文)は必須。作品数は10~20。インパクトのある作品は、目に留まりやすい前半ページに。ポートフォリオに掲載する作品には、暗黙の原則があります。それは1ページ(または1見開き)に、1作品を紹介する。ディスクリプションに記述する内容としては
・作品タイトル(Webサイトの場合はURL)
・作品のビジュアル(写真、スクリーンショットなど)
・クライアント名
・制作年月日
・ターゲットユーザー
・この作品の狙いや目的(例:新商品の広告キャンペーン、コンバージョン率の向上など)
・作品のコンセプトやポイント
・クライアントの意向や制作上の制約などの経緯(守秘義務違反にならない範囲で記します)
・制作時間
・使用ソフト、使用言語などの制作環境
・プロジェクトチームで制作した作品の場合はあなたの担当領域とポジション
応募する企業向けのページもみせよう。
5.仕事のスタイル・対応領域の紹介
自分の得意とする制作スタイル、基本的な仕事の進め方など最終的な作品・成果物をゴールとした場合に、どのような手順で仕事を進めていくのか、どの領域を担当できるのかを記載する。文章で表現してもいいのですが、フロー図などを用いてビジュアライズするとよりわかりやすくなるでしょう。
■更に現在、応募書類(履歴書、職務経歴書、ポートフォリオ)がなかなか通らない方へ
▢履歴書での主なチェック項目
・特別に知っておいてもらうべき項目 …
・履歴書以外にも使われる …
・入社可能日・希望職種に関する内容 …
・連絡可能時間帯 …
・転居予定・転居の意思 …
・ブランクがある理由や転職理由 …
・持病や家族の介護など …
・資格の取得予定
▢職務経歴書の一般的な記入項
・記入年月日と名前
・職歴の要約
・会社概要
・職歴
・資格・特技など
・自己PR(活かせる経験、知識、技術など)
※職務経歴書を確認する際のポイント
・誤字脱字や日付の確認
・読み手を気遣うレイアウトになっているか
・経験面で具体的な情報・数字が用いられているか
・網羅的ではなく焦点を絞れているか
・経験面を具体的に説明できるか
・前職の志望理由や退職理由を確認する
・自社で再現性が高いと思われる経験を掘り下げる
応募する企業によって内容を変えてみる。制作したら人に見てもらい、意見を聞く。
▢面接に進むポートフォリオが必ずやっているポイント
ポイント①顔を出す
ワンポイントアドバイス!
履歴書の写真とは違って自分をアピール※普段の自分を表現した写真を用意してみましょう。
・恥ずかしいならイラストでもOK!
・プライベート感OK!
・レタッチ等々で好感度UP!
ポイント②とにかく強みをアピール
個人的ワンポイントアドバイス!
Photoshopを武器にするは最強説?
※写真を利用するシーンはビジネスシーンにおいて需要が最も多いといわれている。
・写真を奇麗にする(レタッチ)
・合成写真が作れる(トリミングと色調補正)
・バナーが作れる(商材の理解)
ポイント③経験を徹底的にアピール
他業種でも得た知識・経験・実績は、その企業に役立つのであればどんどんアピールしよう!デザイン経験は未経験でも、営業・販売・接客・管理・集計・構築・提案などなど、応募企業に対して、必要だと考えられるのであれ
ばしっかりと見せていきましょう。
個人的ワンポイントアドバイス!
文字や数字もデザイン!自己評価と他社評価を使い分けましょう。
・数字で見せるのは最も効果的!
・他者からの評価なら理想的!
・自己評価なら自信をもって意欲的に見せればOK!
▢ポートフォリオサイトのトップページURLは…人材紹介会社や人材派遣会社に登録する時に送る
・誰が見ているかわからない
・アピールできるものは全て掲載する
・意図しないところからオファーがくる場合もある
▢ポートフォリオサイトの個別ページURLは…応募する企業毎に用意して送る
・その企業だけに見てもらう
・その企業にアピールする必要なものを掲載する
・企業が意図する事を回答する
▢面接で直接お会いできたら…紙のポートフォリオも用意しておければベスト
・面接の場で見てもらう
・面接の場で一番のアピールポイントを掲載する
・何かご質問はありますか?に対し「答え合わせ」をしておく
- 面接対策と生成AI活用術
■「面接対策」や職務経歴書の文言を生成AIに聞いてみる
1..生成AIでまずご自身の特徴をしっかりと簡潔に入力
・記入年月日と名前
・職歴の要約
・会社概要
・職歴
・資格・特技など
・自己PR(活かせる経験、知識、技術など)
※職務経歴書を確認する際のポイント
・誤字脱字や日付の確認
・読み手を気遣うレイアウトになっているか
・経験面で具体的な情報・数字が用いられているか
・網羅的ではなく焦点を絞れているか
・経験面を具体的に説明できるか
・前職の志望理由や退職理由を確認する
・自社で再現性が高いと思われる経験を掘り下げる
2.面接企業の情報を入力
「簡潔にまとめる」を意識して試してみる。
意図しない回答が返ってくるようであれば、ご自身の説明不足や自己理解の不足がそれと企業の研究不足があると認識しましよう。
▢ちゃんと覚えておく必要はなし
いざ面接のタイミングでそのまま対策をした内容の展開があることはなかなか無いでしょう。
ただし、直前に確認しておけば「自分自身のこと」なので思いつく(思い出す)説明が理想に近くなる確率は向上する。あとは、面接は1度ではなく何社も経験することで当然ですが、慣れていく。また、「デザイナーやクリエイター」に言葉で上手く説明する能力を求められることは多くは無いので、まずは伝えようとする姿勢が大切。